生々しいタイトルつけてすみません。
かつて私のスーツケースが麻薬の密輸に使われ、ついでに中にあった現金もごっそり盗まれた実話を書くので我が愚かさを笑ってください。
ニュージーランドへ留学する際にスーツケースを関西空港で預けた。
経由地はシンガポールで荷物の受け取りはニュージーランド。
このルートのどこかで悪いやつにスーツケースの鍵を開けられ、中の現金約10万円を盗られました。
何かの拍子に途中で外れてしまって、係の人とかが付け直してくれたのかなあとか。
ケースに2箇所ある鍵も、今思うとなんだか片方だけ元から開いていたような気がしないでもなかった。
カード型の鍵を溝に差し込んでスライドすると開けられるような、当時としては割とハイテクかつスマートでイケていたロック方法だったのに
プロの技って凄すぎんかと今では感心すらしてしまう。
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ホームステイ先に着いて開けてみると、荷物は無傷。
そして現金を入れていた袋の中身だけが清々しいほどにカラ。
めまいがした。
よくぞ倒れず持ち堪えたと、この時の自分を褒めてやりたい。
当時まだ学生だったコムスメにとって、10万円はこの留学のすべて。
そんな命より大切な10万円をなぜスーツケースに入れていたのかは
「だって鍵かかるし」
これ一択。
思い出しただけでも国宝級に死ぬほどアホな自分をぶっとばしたくなる。
我ながらマジでやべー奴だよ…
決まって「ちょ..あんた..それッッ…!」と笑いをこらえイカれた頭を心配された。
その後に関しては
大学の留学担当の人が話を聞いてくれて
ホストマザーが世話を焼いてくれて
現地のコーディネーターさん的な人がまるまる立て替えてくれることとなり
ひとまず事なきを得たわけですが、
「あなたのスーツケースは麻薬の密輸に使われたの」
「物を盗むつもりで開けたんじゃないけど、ちょうど現金が見えたからラッキーと思って盗ったんだと思う」
と説明を受けた。
!!!!!!?
げ、げ、現金は見えるようになんて入れてなかったもん!!!(そこ?)
怒りと気持ち悪さで発狂しそうになったものの、とりあえず身は安全だったのと
別にこの目でその光景を見たわけではないので案外冷静に受け止め借りたお金の返済に全振りしました。
お疲れーっ!
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これはもうずいぶんと前のことなので、今現在は空港の裏側とかセキュリティ面に関しては当時よりずっと進化していることと思うし
海外旅行者の意識も高まっているはずなので
私のようなバカを絵に描いたようなヘマをする人間はだいぶ少ないでしょう。
少し目立つというか個性的なデザインのものだったので
密輸する側もそれが目印となる手助けになったんじゃないかと思います。
指紋も残りにくい素材だったのでどうにもならず無念…!
以来、まったく目立ちようのない地味なものを愛用するようになり当然ながら何年も無害なのでその点も勉強になりました。
スーツケースは、それがまるごと失くなっても問題ないというくらいの気持ちでいるのが良いです◎
万一のロストバゲージに備えて手荷物の中にも数泊できるくらいの準備を詰め込んでいるという人もいらっしゃる。
サルでも知っている「貴重品は手荷物に」
これ以外のなにものでもない今回の学び。
二度と同じ過ちは繰り返さぬと若き心に誓えた、費用10万円の経験でした。
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