スーパーパラダイスのゴールドコーストを立ち、
ブリスベンより少し北にある
ハービーベイという小さな町へやって来ました。
ここは世界一大きな砂の島、フレーザー島の対岸に位置していて、観光客もほとんどいない海沿いの田舎町です。
宿で出会う異国の人たちも、おそらくそのほとんどがフレーザー島へ行くために一泊だけ立ち寄るというような感じ。
何の前情報もなしに行ったのですが、まず日本人どころかアジア人がいないですね。
私の見たところ本当にゼロです。
なんなら町でも少し物珍しい眼で見られるくらい。
ですがその珍しさと田舎なのも相まって
とにかくいろんな人が親切に声を掛けてくれます。優すぃ。
町での移動手段は、車がない場合バスか自転車ですね。
ちなみにバスはゴールドコーストで使えたゴーカードは使用不可であります。
で、この町の海沿いの道が
軽めのサイクリングコースのようになっているのですが、
海と公園、道路を挟んで
おしゃれなカフェが立ち並ぶ様子を横目に
海風の中自転車をのんびり走らせるのは筆舌に尽くし難い気持ち良さです。
かつてパースのロットネスト島でもサイクリングをした私ですが、正直、ここハービーベイでのチャリ漕ぎの方をその10倍はおすすめしたいです。
まず景色が圧倒的に素敵。
エメラルドグリーンの海が木々の向こうに果てしなく広がっていて、
海風が吹き抜ける中
芝生やベンチでのんびりとその空気を味わう人たちなんてもう・・・!
遥か彼方にフレーザー島の見える町の端
ウランガン桟橋まで来ると
遠浅の海の上に長い長い橋が伸びているだけの
夢の中のような光景。
なんだここは。
運良く野生のイルカまで見れて、最高でしかない。
今回私は自転車を宿で借りられたので
実質ロットネスト島とは比にならないくらいのローコストで
素晴らしき良い体験を出来てしまいました。
それに思うのが、ここハービーベイは
その人口に対して町がとても整備されているんです。
スーパーやショッピングモールなどもあるし
町の美術館や公園だってとても綺麗なんですが
それがもったいないくらいの人の少なさ。
のどか過ぎて恐ろしいわ。
ただ、先述の海沿いをエンジョイし尽くしてしまった場合、
とにかく何もない、その暇を楽しめる人でないと
忙しいことが普通の日本人からすると
あっという間に時間を持て余してしまいそうです。
「何もしないこと」をしにいくところですね。
これだけマイペースな旅を続けている私でも
ハービーベイの滞在期間はわずか4日間にも関わらず
そのうち1日は宿のハンモックで過ごしたくらいです。
いやそれもありでしたけどね。
むしろ天国すぎてそのまま沈没者と化しそうで危険。
ちなみにこちらがその静かな天国宿
『Woolshed Backpackers(ウールシェッド バックパッカーズ)』。
ガーデンの中の宿みたいな
自然がいっぱいの広くて素敵な環境。
水回りも清潔にされていてスタッフの方も優しく、おすすめです。
先述のチャリもタダで貸してもらえてありがたい。
前日にお願いしておけば、送迎なんかもしてもらえます。
これまでは主要都市を転々としてきましたが、
あえての途中下車により
観光地になりきっていない町の素晴らしさを体験することが出来て大満足です。
ベタな観光地以外で知られざる素敵な場所へ行きたいという人には是非ともイチオシしたいです♡